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2019.12.19

「信念を貫く」とはどういうことか? そのヒントをくれた若き“ベテラン”経営者の生き方

求人記事を書かせていただきました。

新たな人材を募集するのは、ムトナ株式会社さん。ざっくり言うと、世界にひとつしかないバースデーギフトを企画するプランナーの仕事です。

せっかくなので、「求人記事」という媒体の性質上、カットした部分をご紹介します。2004年、19歳のときに創業し、約15年間、会社を経営してきたムトナ代表の後藤さんらしさがここに凝縮されているような気がしました。

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後藤「誕生日は、人がもっとも主体的になれる日であり、人の利他性がもっとも呼び起こされる日だと思います。そのときの気持ちを1年365日、抱き続けることはできないからこそ、人の美しい部分が表れやすい非日常を取っかかりにして自分や世界を変えていけばいいんです。繰り返された非日常は、やがて日常になっていきますから」

そうはいっても、非日常が日常になると、マンネリに陥って、主体性や利他性はどんどん薄れていってしまうのでは? たとえば、夢にまで見た結婚生活の感動が、時とともに色あせていくように。

後藤「義務感が芽生える、消極的な気持ちになるという経験も大切です。見方を変えれば、みんなが義務感でやっているわけではないのが集団のいいところ。だから集団は美しいんです。

仮に会社の誕生日会に対して冷めた態度を取る人がいても、全然OK。その人の意識が変わったときが楽しみだし、僕も含めて人は、能動と受動、自発と義務の間を行き来し続ける存在だと思います。だから結局は、義務感でやっていることに苛立つのか、ありがたいと思うのか、それぞれの判断に委ねられるのかなと。

世界には常に光と影が存在しているという現実も、自然ですから。場に対して受動的、消極的になってしまうのも、次はそうならないようにしようという意識が働くのも人として自然なこと。つまるところ大事なのは、誰が何と言おうとやり続けることなんです。どれだけ場がしらけていても、やり続ける。それが文化だと思います

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(後藤さん:ハローライフ記事より)

「信念」という言葉にはおさまりきらない信念というか、信念を超えた信念というか。。何かを信じて行動し、生きている人間を前に、外野からの批判やもっともな正論はあまりに無力。後藤さんの話を聞いていると、はじめて有人飛行を成功させたライト兄弟を思い出しました。

なによりも、安定にどっぷりと安住せずに、釣り合いが乱れたら操縦によってとりもどせばよいではないかとの思想が、ライト兄弟の基本理念であった。グライダー(飛行機)に人間が乗っているのはなんのためかといえば、操縦するためである。模型飛行機は無人だから安定でないと墜落するが、有人飛行機は操縦によって安定を。いわば人工的に創造するとの決意であった。

なぜ、それまでの先駆者たちは(リリエンタールを除き)この決意をいだかなかったのだろうか。それは自分で鳥になるつもりがなかった、つまり傍観者だったためである。模型を飛ばしてみることはよいが、自分で飛行機は作ったけれども他人を乗せてみる、せいぜいが突然鳥になる幻想に駆られて自製機に乗って飛び出す。これらはすべて持続した飛行、操縦された飛行でなくて一瞬のジャンプに終わるだけで、絶対に鳥にはなれない。”  佐貫亦男『不安定からの思想』より

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