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あらぬ希望にすがり続ける「現実をよく知らない」患者。現実を受け容れることが最善だと考える「現実をよく知る」医師。患者は医者の立場がわからないし、医者は患者の気持ちがわからない――。両者の間に厳然と存在する溝が、この物語のテーマであろう。

「ことばは知識の案内人」というコンセプトのもと、1945(昭和20)年から2005(平成17)年まで、戦後60年の時代が生んだ「新語・流行語」を収録した『新語・流行語大全』。いろいろと新たな発見があっておもしろかった。

「キレイ事を言わない介護士だけ読んでください」そんなタイトルのAmazonレビューに惹かれて手に取った本。結論から言えば、正解だった。人間の暗部をかき集めて組み立てたようなストーリーにはハッピーエンドのハの字もなく、爽やかな読後感とは無縁だが、ある種の感動をもって胸に迫ってくる作品だった。

キノコの中には毒キノコがあることは知っているけれど、それが実際にどういう形や色をしていて、食べるとどういう症状を引き起こしてしまうのか、というところまで知っている人は案外少ないのではないだろうか。

ここしばらくの間に読んだ本の中で、いちばんおもしろかった。捨てられた馬券を万馬券に偽造し、10年間で10億円の金を獲得した男の半生記。