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「世の中には二種類の人間がいる。楽しい気持ちやうれしい気持ちを「楽しい」「うれしい」と表現する人間と、そういう言葉を使わずに表現する人間。後者に当てはまる人間は、文章が書けるんだ」 直木賞作家の高橋義夫さんからそんな言葉 […]

講演で成功した人の話を聴いたり、SNSで流れてくる著名人の投稿を読んだりして心に残った内容をメモしておくことは、サプリメントを飲むようなものだと僕は思う。

コミュニケーションの極致であろうテレパシー能力を獲得することが、僕の人生におけるひとつの目標である。というと怪しまれるかもしれないが、僕はいわゆる霊能力や超能力といった類のものとは一切縁のない人生を送ってきた。それを目標にする、というより、自分の潜在意識の中にあったものを意識化するきっかけを与えてくれたのが、ひとりの女性である。

人生はドラマで、自分はそのドラマの主人公なんだ、とよく言われる。人によってそのドラマ性には違いがあるだろうが、自分の人生にドラマ性があるのかどうかを問うのではなく、ドラマを視聴する立場で捉えてみるといいのではないか…

個々の自由や自主性が尊重されるにしたがって、ワンマン経営やトップダウン型の組織が否定的に見られる風潮が出てきたのはいつからだろう。個人の「働きがい」や「生きがい」にスポットライトが当たるのにともなって、各々に裁量が与えられる会社が「いい会社」だと言われるようにもなった。果たしてそうなのだろうか?

あらぬ希望にすがり続ける「現実をよく知らない」患者。現実を受け容れることが最善だと考える「現実をよく知る」医師。患者は医者の立場がわからないし、医者は患者の気持ちがわからない――。両者の間に厳然と存在する溝が、この物語のテーマであろう。